Movies & Books

【映画のあらすじ l 解説 l 考察 l ネタバレ l 感想 l レビュー】

映画『大いなる遺産』はややこしい幼馴染同士の恋愛物語【ネタバレあり】

大いなる遺産 1998年

http://imgc.nxtv.jp/img/info/titspot/00014/SID0014135_fwxga.png

再生時間:111分

あらすじ・考察
※ネタバレあり

フィンと脱獄囚の出会い

両親を亡くし、姉とその恋人ジョー(クリス・クーパー)に育てられている少年フィン。彼はある日、海で脱獄囚と出会う。脱獄囚(ロバート・デ・ニーロ)はあとでこっそり足に巻かれた鎖を切る道具と食べ物を持って来いとフィンに命じる。

夜、フィンは脱獄囚に言われたものとお酒、痛み止めを持って、脱獄囚の元へ行く。脱獄囚はフィンに船でメキシコまで連れて行けと言う。

命じられるがまま、船に脱獄囚を乗せるフィン。途中で警察の船を見つけたフィンは脱獄囚にそれを伝え、脱獄囚は近くのブイまで泳いで身を隠す。

フィンは警察に脱獄囚を知らないかと聞かれるが、シラを切る。警察の船はフィンの船をえい航すると言った。フィンはブイに取り残された脱獄囚のために救命胴衣を海に落としていく。その後、2人が出会うことはなかった。

フィンとエステラの出会い
両親を亡くし、姉とその恋人に育てられている少年フィン。フィンの姉は、ある日家を出て行ってしまったが、姉の恋人はフィンを育ててくれた。

フィンは州で一番のお金持ちディンズムア夫人(アン・バンクロフト)に姪エステラの遊び友達として指名される。ディンズムア夫人は42歳の時、結婚式をすっぽかされて、正気を失った狂人として知られている。

豪華な屋敷は廃墟のようになっており、毎週土曜日にフィンは屋敷に呼ばれ、エステラと一緒に遊んだ。ディンズムア夫人は男たちに恨みを持っており、少年のフィンにも「エステラを使って男どもに復讐する」と話す。

大人になった2人

ティーンエイジャーとなったフィン(イーサン・ホーク)とエステラ(グウィネス・パルトロー)。ある日、2人はデートをし、良い雰囲気になるもののエステラは途中で帰ってしまう。

翌日、ディンズムア夫人の屋敷を訪ねたフィンは、エステラがパリに行ってしまったことを聞かされる。その後、フィンは絵を描くのを止め、ジョーと一緒に漁師をしていた。

突然のNYへの誘い

ある日、フィンの元に弁護士が訪ねて来る。彼は「ある人の依頼で君の夢を叶えに来た」と言い、フィンにニューヨーク行きの航空券と現金を渡す。フィンは最初は断るものの、ディンズムア夫人やジョーの後押しもあり、ニューヨークへ向かう。

フィンとエステラの再会
フィンはニューヨークでエステラと再会する。画商に作品を創るよう言われていたフィンはエステラをモデルに絵を描く。しかし、エステラには結婚間近の恋人がおり、結局、エステラは彼と婚約してしまう。

フィンの成功

一方、フィンの個展は大成功。個展を抜け出したフィンはレストランにいるエステラを連れ出し、二人はセックスをする。しかし、翌朝、エステラは消えていた。

その日の夜、個展で出した絵が全て売れたフィンはエステラの家の下に行き「僕のすることはすべて君のためだ」と叫ぶ。アパートのドアが開き、フィンがエステラの部屋に行くとそこにいたのはディンズムア夫人だった。

ディンズムア夫人の呪い

ディンズムア夫人は今日がエステラの結婚式だったとフィンに言う。そして「あなたはあの子に狩りをさせるための道具に過ぎない」「あなたが触媒となって、エステラの夫はエステラにプロポーズした。すべては計算通り」と言う。

抗議しようとするフィンにディンズムア夫人は「今更何よ、昔忠告したはず」と言い放つ。フィンは自分の胸にディンズムア夫人の手を置いて「これは僕のハートだ。壊れたハート」と言う。ディンズムア夫人は取り乱し、フィンに詫びる。

脱獄囚との再会

フィンが家に帰ると、家の前に白髪の老人がいた。老人が電話を貸してほしいというので、フィンが彼を家にいれると、その老人はかつてフィンが助けた脱獄囚だったということがわかる。2人は再会を喜ぶものの、フィンは面倒事は困ると言って、老人を追い出そうとする。

帰り際に老人は「弁護士はよくやったよ」と言い残して立ち去る。フィンは自分のアートのサポートをしてくれていたのが、ディンズムア夫人ではなく、昔一度だけ会った脱獄囚だったことを知る。

立ち去った老人を追って、フィンは老人と一緒に地下鉄の駅へ行く。しかし、駅で老人を狙っている老人の昔の仲間に出会ってしまう。フィンと老人はうまく彼らをまいて、地下鉄に乗ったものの、隣の車両から移動してきた男に老人はナイフで刺されてしまう。

血を流しながら老人は「さんざん悪いことをして来たが1つだけ良いことをした」と話す。そして、自分の金をすべて使って、フィンをニューヨークに呼び寄せ、彼の絵を全て買ったと話す。老人は自分のカバンの中にある紙袋を開けさせる。紙袋の中にはかつて少年だったフィンが絵を描き溜めていたノートが大切に保管されていた。老人はフィンに助けてもらったことを「あんなに人にやさしくされたことはなかった」と言い、息絶えた。

フィンとエステラの再再会

フィンは老人にすすめられたこともあり、パリに拠点を移し、画家として大成功を収める。数年経って、フィンは実家に戻り、その後、ディンズムア夫人の屋敷を訪れる。ディンズムア夫人は数年前に孤独死し、屋敷は取り壊されることになっていた。

フィンが屋敷を訪れると、昔のエステラに似た少女に出会う。彼女のあとをついて行くと、そこにはエステラがいた。エステラは離婚しており、彼女はフィンに「ずいぶん前からあなたを想っていた」と告白し、2人は関係を取り戻した。

個人的評価

映画の満足度★★★☆☆

感想・レビュー 

男に恨みを持った老婆の呪いにより、結ばれることのなかったフィンとエステラ。エステラも呪いをかけられていることはわかってはいるものの、自分でそれを克服することはできず、結局、愛していない男と結婚してしまう。

子供の頃から、フィンに優しくしてくれていたはずのディンズムア夫人はフィンをゲームの駒のように利用していただけだったことを、フィンはエステラの結婚式の日に知ることになる。それとは対照的にたった1度だけ会った脱獄囚は彼の人生を賭けて、フィンの夢の実現させてくれた。

時が経ち、画家として大成功したフィンと、バツイチ子持ちとなったエステラが再会し、今度こそ、やっと恋人同士になれたよというお話。

まどろっこしい幼馴染の恋愛物語。エステラの思わせぶりにイライラするが、映像がきれいなので観ていられる映画。正気を失ったディンズムア夫人役のアン・バンクロフトの妖怪っぷりがすごい。

大いなる遺産
解説

文豪チャールズ・ディケンズの名作を、舞台を現代のアメリカに移し変えて映画化した翻案もの。フィンは10歳の頃にエステラという少女と出会う。やがて成長した二人は恋に落ちるが、エステラは突然ヨーロッパへ旅立つ。7年後、画家の勉強のためにニューヨークにやってきたフィンはエステラと再会。フィンは彼女とよりを戻し、個展も成功する。だが、富も名声も手に入れたフィンの前から、エステラはまた姿を消してしまう……。

解説・あらすじ - 大いなる遺産 - 作品 - Yahoo!映画

キャスト・スタッフ

video.unext.jp