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映画『ボヴァリー夫人』は専業主婦の退屈と破滅を描く、19世紀版人妻不倫物語【ネタバレあり】

ボヴァリー夫人

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再生時間:118分

ボヴァリー夫人
解説

これまで幾度も映画化されてきたギュスターヴ・フローベールの小説「ボヴァリー夫人」を映画化。年上の医師と結婚したものの退屈な日々に幻滅し、心の隙間を埋めるかのように不倫に溺れていくヒロインを、『アリス・イン・ワンダーランド』シリーズなどのミア・ワシコウスカが体当たりで演じる。共演には『少年は残酷な弓を射る』などのエズラ・ミラー、『プロメテウス』などのローガン・マーシャル=グリーン、『アメイジングスパイダーマン』などのリス・エヴァンス、『サイドウェイ』などのポール・ジアマッティらがそろう。 

解説・あらすじ - ボヴァリー夫人 - 作品 - Yahoo!映画

キャスト・スタッフ

 

ボヴァリー夫人
あらすじ

 「アリス・イン・ワンダーランド」のミア・ワシコウスカが濡れ場に挑んだ文芸エロス
フローベールの古典小説を映画化。修道院出の夢見がちな少女・エマは、情熱的な結婚生活に憧れて年上の医師と結婚するが、その生活は理想とは程遠い退屈なものだった。やがてエマは心の隙間を埋めるかのようにほかの男との不倫に溺れていくが、それは悲劇の始まりだった。

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フローベール
ボヴァリー夫人」とは

ボヴァリー夫人』(ボヴァリーふじん、仏:Madame Bovary)は、フローベールの長編小説で、19世紀フランス文学の名作と位置づけられているフローベール自身の代表作である。

田舎の平凡な結婚生活に倦怠した若い女主人公エマ・ボヴァリーが自由で華やかな世界に憧れ、不倫や借金地獄に追い詰められた末、人生そのものに絶望し服毒自殺に至っていく物語である。

1856年10月から12月にかけて文芸誌『パリ評論』に掲載され、翌1857年1月に風紀紊乱の罪で起訴されたが2月に無罪判決を勝ち取り、同年4月にレヴィ書房より出版されるや裁判沙汰の効果もあって飛ぶように売れ、たちまちベストセラーとなった。

ボヴァリー夫人 - Wikipedia

ストーリー・考察
※ネタバレあり

エマの結婚
修道院で女子教育を受けているエマ(ミア・ワシコウスカ) は、修道院を出て、年の離れた医師チャールズ(ヘンリー・ロイド=ヒューズ)と結婚する。

田舎の村で医師の妻となり、夫は良い人。ピアノを弾いたり、刺繍をしたり、花を摘んだりして過ごすものの、毎日が退屈で退屈で仕方がない。

エマは使用人にぼやく。「結婚は夢に満ちていると思っていた。夢見ていたものと違う。毎日変わらず同じことの繰り返しでむなしいばかり。一生ここに閉じ込められたまま?」と。

エマの買い物依存
そんな彼女を見逃さなかったのが出入り商人ルウルー。彼女に美しい生地、アクセサリーを見せ、欲しいものがあれば何でも調達すると言って、エマにツケで買い物をさせる。退屈だったエマはまんまと買い物依存症に陥り、ドレスやらアクセサリー、家の家具、燭台、敷物に至るまで買いまくり、自分と家を飾り立てて行く。

エマの不倫1人目
そんな時、声をかけてくるのが夫とは違い、エマと年の近いイケメンたち。最初は公証役場の書記官をしているレオ(エズラ・ミラー)。彼はパリにいたこともあり、都会のすばらしさをエマに教える。レオンはエマに想いを伝えるが、この時はエマも踏ん切りがつかず、そのままレオンはルーアンに引っ越してしまう。

そんな中、近所に住む侯爵のマルキからチャールズとエマは狩りに誘われる。早速、狩猟用の衣装を仕立てるエマ。その後も、マルキとの交流は続き、エマはマルキに好意を告げられる。その場ではそっけなくするも、後日、チャールズがマルキに借りて返すのを忘れていた葉巻入れを返す口実でマルキの屋敷を訪ねるエマ。

エマはまた語る。「結婚前は将来訪れる人生に希望を抱いていた。先がわからない期待感が喜びだった。そんな私は今や罪なき囚人。気づいてみれば、生ける屍と化していたわ。この先、今の暮らしを続けていけば、きっと人生に失望する。望みのない人生を送りたくない」。そう言って、マルキと不倫することに。

自分は呑気に買い物と不倫を楽しんでいる一方で、エマは忙しい夫チャールズにもしっかり不満を持っている。「あの人が不幸の元凶よ。いっそ、暴力をふるってくれたら憎めるのに。」と使用人にぼやく。

困るのは、エマの不倫は火遊びではなく本気であること。マルキに私をどこかへ連れ去ってとすがる。

チャールズについては「あの人は医者じゃないわ。彼との暮らしは拷問よ。患者の咳が聞こえるところで食事したくない。もう耐えられない」とマルキに訴える。

気の進まないマルキだったが、エマと一緒に逃げる約束をし、エマはいそいそと荷造りを始め、使用人に「チャールズのことお願ね。彼はいい人だもの」と言い残し、出発する準備を進めるが、そこへマルキから手紙が届く。内容を読んで倒れるエマ。

エマの不倫2人目
マルキに捨てられたエマはまた退屈な日々を送る。そしてそれを見逃さない商人ルウルーはエマとチャールズにルーアンでの音楽会の招待状を渡す。ドレスが要りますねの一言つきで。

ルーアンの音楽会でレオンと再会するエマ。翌朝、チャールズは先に帰り、レオンにエマは自分の想いを綴った手紙を手渡し、2人はそのまま男女の関係に。

借金で首が回らなくなるエマ
エマの買い物の支払いが溜まり、催促を始めるルウルー。チャールズの父親が死亡したため、相続したとの売却の委任状を手に入れろとエマを脅す。

エマはピアノのレッスンのためにルーアンに通いたいと言い、ルーアンでレオンと浮気を重ねる。そんな中、チャールズがルウルーからの請求書を見て、エマに激怒する。一方、ルウルーは相変わらず義父の遺産で支払えとエマに要求してくる。

また捨てられてしまうエマ
エマはルーアンにいるレオの職場を訪ね、結婚したい、私を捨てる気?と迫る。「今夜ホテルで会おう」と言ってレオンはエマを一旦返すが、その夜レオンはホテルには現れなかった。

そしてまた、レオンの職場に押しかけるエマ。彼の上司は「不倫なんかしたら身を滅ぼすぞ。彼女と別れないならクビだ」とエマの前でレオンを叱り、レオンは上司に「今すぐ追い返します」と言い、エマはまた捨てられてしまう。

エマの最期
自宅に戻ると玄関には差し押さえの張り紙。エマがルウルーの元を訪れると、ルウルーが法的手段に出たと言う。ルウルーに「マルキに泣きつけ」と言われ、エマはマルキの屋敷を訪れ、お金を貸してほしいと頼むが「君に貸す金はない」と冷たく断られてしまう。

自宅に差し押さえの執行官がやって来て、エマはルウルーの店に行き、母親の形見の象牙のカトラリーセットを持って行くが、二束三文にしかならない。

困ったエマはルウルーを誘惑しようとするが「今更そんな誘惑に乗るか」と無下にされる。自宅に帰ったエマは、診療所から薬品を持ち出し、それを飲みながら森へ入って行き、息絶える。

個人的感想

映画の満足度★★☆☆☆

感想・レビュー

若い女の子が学校を出てすぐに年の離れたおっさんと見合い結婚したら、びっくりするほど退屈で人生に絶望し、その解消方法として不倫を選択。他の男と一緒になれば、彼は私にもっと他の世界を見せてくれるんじゃないかしら?と希望を抱いて。

わざわざ人妻に近づいてくる独身男たちはそんなドラマチックな展開は期待していないので、毎度毎度、彼女はあっさり捨てられてしまう。

それだけでなく、周りに悪い商人がいて、まだ若く分別のない彼女にツケでどんどん買い物をさせる。借金で首が周らなくなるまでツケを溜めさせて、法的手段に訴えるやり方。

発端は退屈な夫との退屈な毎日、そして不倫、本気、失敗。借金もたまる。最後はそのジジイの商人を誘惑しようとするものの、あっさり断られ、屈辱的な気持ちになり、毒薬を煽って自殺。

バカなのだろうけど、若い女の子が田舎の閉鎖的空間に年食った夫と閉じ込められたら、不倫や買い物依存症に走るのも全く理解できない話ではない。環境って大切。

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