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『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』はすごく良い。おすすめ映画【ネタバレあり】

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い 2011年

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再生時間:129分

ものすごくうるさくて、ありえないほど近いについて

 大好きな父親を911アメリ同時多発テロで亡くした少年が、父親の残した鍵の謎を探るべくニューヨーク中を奔走する姿を描く感動ドラマ。ジョナサン・サフラン・フォアのベストセラー小説を、トム・ハンクスサンドラ・ブロックという二人のアカデミー賞受賞俳優の共演で映画化。『リトル・ダンサー』『愛を読むひと』の名匠、スティーヴン・ダルドリーが監督を務める。鍵穴探しの旅で父の死を乗り越え、力強く成長する少年には、映画初出演のトーマス・ホーンを抜てき。ダルドリー監督の繊細な演出と俳優陣の演技が感動を呼ぶ。

解説・あらすじ - ものすごくうるさくて、ありえないほど近い - 作品 - Yahoo!映画

キャスト・スタッフ
スティーヴン・ダルドリー監督
作品一覧

2000年 リトル・ダンサー
2002年 めぐりあう時間たち
2008年 愛を読むひと
2011年 ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
2014年 トラッシュ! -この街が輝く日まで
2019年 ウィキッド

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
あらすじ

大切な人を失った悲しみ――誰にでも必ず訪れるそのことに、人はあまりにも無防備だ。覚悟した別れでも受け入れがたいのに、ましてそれが突然で理不尽な別離だとしたら――。
オスカーと父は、親子であると同時に親友だった。父は少しばかり繊細で生きることに不器用なオスカーを、その個性を壊さずに導いてくれる頼もしい師でもあった。そんな二人を優しく見守る母親。ところが――9.11が最愛の父を奪ってしまう。
オスカーは父が遺した一本の鍵に、最後のメッセージが込められていると信じ、鍵穴を探す旅に出る。鍵の入っていた封筒に書かれた文字に従い、ニューヨーク中の“ブラック氏”を訪ね歩くオスカー。やがて謎の老人が同行者となり、いつしかオスカーの辿った軌跡は、人と人とをつなぐ大きく温かい輪になっていく。
ついにオスカーは、鍵の真実とめぐり会うのだか――。

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ストーリーと解説 ※ネタバレあり

少年について

9.11で大好きな父親を失った少年。少年はパニック障害発達障害アスペルガー)の傾向がある。父親とは仲が良いが、母親のことはバカにしており、まだドアマンの男性や店の大人に対しては強く出るようなクソガキな一面もある。また、少年は怖いものが多く、ブランコに乗れないのもその1つ。父親からどんなに勧められても「危険だから」と言う理由で絶対に乗らなかった。

青い花瓶の中にあった謎の鍵

少年が父親が亡くなってから初めて父親の部屋に入った時、少年は父親のクローゼットで、青い花瓶に入った封筒を見つける。封筒には「Black」の文字。封筒の中身は古い鍵。貸金庫の鍵か?父の生前、親子はよく「調査探検」というゲームをしていたので、少年はその鍵は父が息子に残したゲームだと思い、少年は鍵の謎を解く計画を立てる。

少年の調査方法
まずは封筒に書いてあったBlackという文字を頼りに、電話帳からBlack(ブラック)と言う苗字の人をリストアップ。片っ端から当たっていくと言う方法。尚、リストアップした人は472人。

少年のトラウマ
9.11の日、ワールド・トレード・センターにいた父親から家の留守電にメッセージが6回入っていた。最後の6回目のメッセージで父親は「そこにいるのか?」を9回繰り返した。少年は父親から最後の電話が入った時、既に家にいたのだが怖くて、父親からの最後の電話を取ることが出来なかったのだった。

最後の父親の「そこにいるのか?」の声の後、ガラスが割れる音と人の叫び声。そして電話が切れた。少年がテレビを見ると、ワールド・トレード・センターが崩れる映像。少年は電話とテレビを通して、父親の死を目の当たりにしてしまったのだった。
少年は留守電の機械を自分の部屋の戸棚に隠し、母親にも祖母にも、父親から留守電が入っていたことを秘密にしていた。

祖母の家の謎の同居人
少年が住むアパートの向かいのアパートには少年の祖母が住んでいる。その祖母の家にある日、謎の老人が間借りして住み始めた。彼は耳は聞こえるが口が利けない。祖母には彼と口を利かないように言われている。

しかしある日、祖母の留守中、少年と老人が出くわし、流れから少年の調査探検にこの老人も参加することになった。彼との会話は筆談。老人は怖くて地下鉄に乗れない少年を地下鉄に乗せ、ボロボロの橋を渡らせ、さりげなく少年の苦手を克服させて行く。

この老人と一緒に調査を進めるにつれ、少年はこの老人が自分の祖父であることに気づく。そして、祖父に「見せたいものがある」と祖父を自宅に呼び、父親の留守電の5回目までを聞かせた。6回目も聞かせようとしたが、堪えられなくなった祖父は部屋を出て行ってしまう。そしてその夜、老人が少年と交流していたことが祖母にバレたのか、老人は祖母に家から追い出されてしまった。

少年の気づき
鍵の謎を解くため、片っ端からブラックさんに当たって行ったものの、何も見つけられない少年。ある日、ふと父親が残した新聞の切り抜きの裏を見てみると「遺品セール」の広告記事と電話番号があった。少年が電話を掛けると、電話の相手は一番最初に訪問したアビー・ブラックだった。

やっと見つかったブラック氏
少年は再度、アビー・ブラックの元を訪ね、アビーは元夫のいる会社に少年を連れて行ってくれる。そこで、その広告記事はアビーの元夫であるブラック氏がブラック氏の父親の遺品セールを行った時に出したものだったことを知る。

鍵の真相
青い花瓶に入っていた鍵は、実はブラック氏のものだった。ブラック氏が遺品セールで青い花瓶を少年の父親に譲った時にたまたま中に入っていたもので、鍵は少年の父親が少年に残したものではなかった。ブラック氏も、亡くなったブラック氏の父親から送られた手紙の中に鍵のことが書かれており、彼もまた鍵を探していたのだった。鍵はおそらく貸金庫の鍵で、その中にブラック氏の父親の秘密が入っているらしい。

しかし、ブラック氏が鍵のことに気づいた時は、既に少年の父親に青い花瓶を譲ってしまった後だったので、ブラック氏も街中に「青い花瓶をもらった人、連絡をください」とビラを貼って探していたが、それは9.11の1週間後だったため、少年の父親がそのビラを見ることはなく、鍵は行方不明のままだった。

この時、少年は「誰にもしてない話していい?」と、9.11の日の父親からの留守電の秘密をこの見知らぬブラック氏に打ち明ける。

少年の感情が爆発する
鍵が父親からのメッセージでなかったことが分かったのと、父親の留守電の秘密を初めて人に話した解放感からか、少年は感情を爆発させ、パニック状態で家に帰る。家に帰った少年は調査探検の資料を破いて暴れる。

そこへ母親がやって来て、実は母親は彼の調査探検の話は全部知っていたと少年に打ち明ける。母親は少年の計画を知り、少年を危険から守るため、こっそり先回りして少年がやって来る前に相手の家を訪ね、自分の息子が来ることを伝えていたのだった。ここで、今まで距離があった母と息子が心を通い合わせる。

その後
少年は訪ねた人すべてブラックさんに事の次第を手紙で知らせる。そして、少年は父親と行った公園のブランコに行き、ブランコの裏に父親からのメッセージを見つける。そのメッセージを見て少年は、自らブランコにチャレンジし、乗れるようになる。笑顔の少年。祖父は祖母の家に戻って来て、何となく家族が近くにまとまった形で落ち着く。

個人的評価

映画の満足度★★★★

感想・レビュー

監督は『リトル・ダンサー』のスティーヴン・ダルドリー監督。賢いが、少々問題のある少年が周りの大人のさりげない助けを借りながら成長し、父親の死を乗り越えて行く話。9.11で家族を失った子供の苦悩と少年の成長を同時に上手く描いており、『リトル・ダンサー』と同様に最後はボロ泣きしてしまう作品。「泣ける映画」ってやつです。

子役の演技力がすご過ぎて、一体何者かと思ってググったら、クイズ番組で3万ドル以上を獲得した少年で、この番組を見ていたプロデューサーが本作のオーディションを勧めて、見事主役に抜擢されたそう。その後、大学はUCLA。さすが。

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